世界中で話題!Netflixでおすすめのシリーズ番組

近未来の東京を舞台にした佐藤信介監督の最新シリーズ『今際の国のアリス』は、Netflix配信開始からまだ数カ月ですが、プレミア上映が大成功したため、すでに第2シーズンの配信が決定しています。

漫画の実写化作品には期待を裏切られることも多いですが、アクション満載のこのシリーズは、意図的な演出と細部にまで気を配ったこだわりで、人気を博しました。

サバイバルゲームを強制されるディストピアの未来を描くには、制作費の面でも多くの困難が生じます。そこで今回は、そんな制作現場の様子をご紹介しましょう。

漫画原作者・デザイン担当の麻生羽呂氏「主人公たちのモデルは自分だ」

麻生氏は、Netflixの製作コメントにて「20歳の頃の自分を振り返り、その頃の自分は方向性が定まっていなかったことを踏まえ、この作品を作りあげた」と述べています。また、ウサギの大胆不敵な性格について、麻生氏自身の「自立心が強く、他人よりも自分のことに集中したいという願望」をベースにしたそうです。

第1話で渋谷スクランブル交差点が登場するが、撮影場所は渋谷ではない 

撮影は渋谷ではなく、栃木県の有名な踏切に撮影セットを再現しておこなわれました。当初、アリスたちは渋谷駅の向かいにあるスターバックスで待ち合わせという設定でしたが、ガラスがまぶしすぎたため、待ち合わせ場所を踏切の反対側に移したそうです。

踏切から渋谷駅のトイレに逃げ込む序盤シーンは、ハンディカメラで撮影された

このシーンはワンカット撮影だったため、公衆トイレや切符売場など、4分にわたるシーンに登場するセットは全て再現しなければいけなかったそう。

第5話のトラ、見覚えがある? 

第5話のエキゾチックなトラは、日本、シンガポール、アメリカ、インド各国のスタジオ参加による多国籍の共同制作チームが、ビジュアルエフェクトを用いて制作したものです。「ライフ・オブ・パイ」でトラを制作し、アカデミー賞を獲得したオランダのアニメーション監督、エリック・ジャン・デ・ボールが、同プロジェクトのスーパーバイザーを務めました。

第4話のクロヒョウは、デジタル・フロンティアの視覚効果スタッフによる制作 

制作チームは、調査の一環として動物園に行き、動物の歩き方を実際に観察。シーズン2の開始日は未定ですが、シーズン1の人気を考えると、いいところで終わったシーズン1につながるあらすじを作る制作チームは大変でしょう。正直なところ、この不気味なディストピアの世界で、次にどのような東京の場所が再現されるのかが一番楽しみなところです。

未来に何が起こるか知りたい方は、ぜひ見てみて下さいね。